ふたりの呼吸

2009–01–13 (Tue) 23:06
私は目を閉じて 大樹の呼吸を 静かに感じていた。
安心する。

さっきまでの具合の悪さが 嘘のように楽になった。

私は自分の呼吸を 大樹の呼吸に合わせた。
同じ はやさで呼吸する・・・。
大樹と同じ動きをしていることに幸せを感じる。

だんだん眠くなる。。。

安・・・心・・・。








ふと・・・目を開けると 

大樹が 私を眺めていた。

「私 寝てた?」
「うん。ぐっすりだよ。」

「今 何時?」
「えーっと・・・3時12分だよ。」

「あー。やっぱり寝てたんだね。
大樹 起きててくれたの?」
「うん。寝顔見てたよ。」

「・・・・・。 大樹・・・ありがとう。」
「うん。また おやすみ。」

「大樹も寝て。」
「うん。寝るよ。」

私は眼を閉じた。
また 自分の呼吸を 大樹の呼吸に合わせる。
ふたりの呼吸が おんなじ。

とても静かで いい夜。


私は そーっと うす目を開けた。
大樹・・・。私の顔を やさしく眺めている。
このまま 目をつぶったままにしようか・・・
なにか話せばいいのか・・・

「大樹・・・。」
私は目を開けた。

「ん?どうした?」


「大樹・・・。寝て。
明日 大樹お仕事だし 寝て。」
私が小さな声でそう言うと
「うん。今 寝るよ。」

でも・・・大樹は・・・ 絶対に寝ないような気がした。

「大樹。今日はごめんね。心配かけて。
あのね。お医者さんから 無理しないように言われてたの。
寝不足や心配事から不整脈になるのかもしれないから 気をつけてくださいね。って。
私ね。 ひとつだけ 心配なことがあったの。
心配で寝れなくて・・・ でも大樹には 訊きにくくて訊けなかったの。
今 訊いてもいい?」

「うん。いいけど 明日にした方がいいんじゃないのか?
今夜は寝た方がいいんじゃないのか?」
「明日は 大樹も北海道に帰っちゃうでしょ。
今 大樹の顔を見て ちゃんと訊きたいの。」

「うん。わかったよ。なに?」
「うん。・・・・・実は・・・・。



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遠距離恋愛の大樹と結衣。 もうクリスマスから会えてなかった。 大樹が忙しいから 結衣はメールも控えていた。 でも・・・もう 我慢できない。 「逢いたい!」 大樹のいる北海道へ だまって逢いにきた。
そして・・・ 初めて・・・
大樹とひとつになる夜・・・

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